落書帳

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2000 年 8 月 31 日

今日書かないと,9 月になってしまうのですべりこみで書いてしまおう. なんだか宿題をためた小学生のような気持ちだけど.

雪印や三菱自動車など,今までは隠蔽されてきたものがどんどん世の中に出て来た. 医療ミスなんかも今までは結構隠蔽されてきたようだし,こういうのがどんどん 透明になるのはとても気持ちがいい. ただし,食品にやたらと消毒薬を使うとか, 異物混入保険,医療ミス保険みたいなのが出来るとかいう話もあって, なかなか一筋縄ではいかないものだと感じた.

別の話題として,CD などのデジタルメディアの寿命の問題がいろいろなところで 言われている. メディアに限らずコンピュータなんかも結構よく壊れる. コンピュータの場合は陳腐化するのも速いのでどちらにしても寿命は短い. 最近物を買う時は,スペックとかよりもこれが果たして何年持つかなどということも 考えて買うようになってきた. ソフトでも Windows ではなく Unix を使っている 理由の一つが,再インストールやバージョンアップの手間やリスクをできるだけ 減らしたいということである.

今日の話は抽象化すると結局リスク管理ということである. 今の世の中,ローリスクハイリターンである. といっても実際には ハイリスクなのだが,そのツケを後回しにして自分はリスクから逃げられる 世の中になっている. 三菱自動車だって不良債券をかかえる銀行だって, 大部分の当事者は引退しちゃって,今苦労しているのは後継の人達(あるいは国民全体) である. それを言い出したら,赤字国債を発行し続けたりとか, つくばで政治倫理条例が否決されたりとか,族議員がなくならないこととか, 政治の方は全然よくなっていかないなあ. 悪いことをしている人が力を持ちすぎている んでしょうけど.

などと偉そうなことをいろいろ書いたが,結局自分たちでできることは, ファイルのバックアップをこまめにとるとか,長持ちする製品を買うとか, 無駄な物は買わずゴミを出さないとか,甘い投資話に乗らない etc. ぐらいであろうか. というわけで早速仕事のファイルを CD-R に焼いとかないと.


2000 年 8 月 7 日

しばらく九州に行っていた. その間に 35 歳の誕生日を迎え,いよいよ 30 代も半ばを過ぎた. といっても何も変わるわけではないけど.

ところで,夏の九州は久しぶりだったが,陽が長いのが印象的だった. 実際には陽が長いのではなく,日没が遅いというだけなのだが,遅いサイクルで 生活していると陽が長くなったように感じてしまう. 陽が長いとなんだか得をしたような気になる. 以前行ったオランダでは,北にあって本当に陽が長い上にサマータイムが あったので,とてもよかった. ただし,サマータイムが終わるとぐっと 陽も短くなり,天候も荒れ気味で急に淋しい気持ちにもなるのだが. 日本でもサマータイムを導入するとかしないとかいう話が一時期盛り上がっていた ようだがどうなったんだろうか.


2000 年 7 月 21 日

今週は珍しくいろいろなことがあった. ということでネタには困っていないのだが,なかなか筆は進まないのであった.

まずは月食. 皆既になって赤銅色になった月の姿は,天文少年だった 私にはそれなりに感動があった. しかし,あまりにも長くて,少し感動も薄かった. 家の中から電気を消して見ていて,子供の世話やらいろいろ不自由だった からかもしれない.

それから,ワークショップで修善寺に出張. ポスターセッションが夜の 9:00〜 11:00 というとんでもないハードスケジュールの会議である. しかし, 去年の経験が奏功し,その前の懇親会を適当に抜け出して温泉に入る. 次の日もわずかな昼休みの間に温泉と,なかなか有意義であった. ポスターはでっちあげのネタだったので,あまり自慢できる話ではなかった. ということを統数研の福水さんに言ったら,「いつもそんなこと言ってませんか?」 と見事に指摘されてしまった. うーん,10 年間ほとんど研究スタイルが変わって ないからなー. しかし,ポスターの所には予想外に人が集まり(なんと甘利先生まで)ビビる.

海の日には,子供を連れて池袋サンシャインであった機関車トーマスの イベントに行き,あまりの混雑に疲れきる. この前行った交通博物館でも そう思ったが,本当に子供は電車が好きである. うちの子供も, 特急の名前とかトーマスに出て来る機関車の名前とかやたら細かく覚えている. まだ字も読めず,発音も「なりたえくちゅれぷ」としか言えないのに. トーマスの後はやはりサンシャインにある,トヨタの展示場 AMLUX に行く. こちらはそれほど混んでおらず,しかも無料で楽しめる. 帰りに八重洲地下街で,NHK のパイロットショップを発見. 妻によると,おかあさんといっしょのテキストに宣伝が載っていたとのこと. グーチョコランタンのぬいぐるみなど,子供が大喜びするものが並んでいた.

帰りのバスでは子供が熟睡し,バス停から家まで抱えて行ったら,手が筋肉痛 になってしまった. 疲れもあってさっさと寝ていたら,夜明け前に大きな 地震. 思わず飛び起きて寝床の側にあるタンスを押えていた (もっと強い地震だったら意味がないかも知れない). 子供は全く熟睡し続けていたけど.


2000 年 7 月 11 日

電波少年の箱男が無理矢理という感じの最終回を迎えた. まあ怪しい人々に運び去られるという事件が起きたからしかたないか. この企画は当初思っていた以上に人間というものについて考えさせられる おもしろいものだった.「悪い人」というくくり方は安易で好きではないが, そういう人達が社会のあるパーセンテージを占めることは,ゲーム理論的にも 仕方のないことではある. 人間は所詮たくさんいる生物の一種であり, 自分の周りの局所的な利害に縛られている. 他人を傷つけたり, 犯罪を犯したりすることが生物的な快感に結び付いている部分もある. そういう意味では大局的な価値観に基づいた「いい人の」行動というのは, それほど高い割合は期待できそうにない.

これは,研究をしている現場でも同じである. 研究者も人間であり, いろいろな利害がドロドロと渦巻いている(実際そういう本もいろいろ出ている). 研究者同士で理性を越えた争いを行うのは不毛のような気もするのだが. まあ,研究予算やら研究のメインストリームを決めて行くのはそういう人間的な 戦いの結果なので,身内の「戦う研究者」の方々には頭が下がるばかりである. あと,労働組合の皆さんもありがとう(すいません入ってなくて^^;).

それにしても,日本テレビは番組の作り方がうまい. ヤラセがかなり多いと 思うのだが,プロレスと同じで画像だけからはそれを感じさせない. それに比べて最近のフジテレビはひどいぞ. この前の 27 時間テレビも 段取りの悪さがもろに出ていた. どんなにヤラセと言われようと, 番組終了間際にゴールさせるという日本テレビのやり方を見習ってはどうか (もちろん冗談です^^;).


2000 年 7 月 3 日

先週土曜日に二宮公園のプールがプール開きだというので,遊びに行った. 今年一番の暑さということで,プール日和ではあったのだが, 肩がヒリヒリ焼けて痛くなった. 日曜日は昼過ぎから一転して雷が鳴り続けるすごい天気. いよいよ夏らしい季節の到来という感じである. 夏生まれのせいか,冬よりも夏の方が好きである. 暑い中をだらだらと汗をかきながらテレビでも見ているのがなんとも性に合っている. 冬の寒さは何か忙しく働いていないといけないような気にさせられてしまう. 痩せていて脂肪が少ないので寒さが余計にこたえるというのもあるかもしれない.

それはそうと,三宅島の噴火といい,神津島の地震といい,何やらあの辺りが 騒がしい. ひょっとしていよいよ東海大地震か? と素人考えでは思ってしまうのだが なかなかそう単純でもないらしい. あと,災害地のニュースを見ていると,「あんな所に住むなんて無謀じゃない?」と 思ってしまうが,土地への執着というのは人間の結構奥深いところで起きている ようである. 私自身もできるだけ身軽に土地に縛られたりせず生きたいと思うのだが, つくばに 10 年も住んでいるとなかなか愛着がわいてきてしまうものだ. 市議会は倫理条例をめぐって酷い状況にあるようだし,東海村ほどではないにしろ 危ない施設があるとか,大きな本屋・図書館がないとか,いろいろ不満はあるものの, あまり動きたくないと思ってしまうのは我ながらなかなか恐ろしいことである.


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