落書帳

最新の落書帳はこちらからどうぞ
2000 年 2 月 29 日

歯医者で週刊朝日だかなんだかのコラムを読んでいたら、井上ひさしが 作家とワープロとの関係について書いていた。 ワープロは確かに便利だが、それで書いた文章は薄っぺらい。 こういう論旨だったが、確かにと思わせる物がある。

私の場合第一に、集中力が違う。 紙に向かっている方が集中力が上がるのだ。 パソコンだと、やれメイルが来たり、逃避のためにゲームをやったり、 ネットサーフィンしたり気が散る要素が画面に満ちあふれている。 たまの停電の時など仕事がはかどって仕方がない。

ある程度見通しが着いて、もう逃避する必要もなくなった段階で初めて パソコンに向かうというのが私にとっては理想的なやり方のようだ。 だが、近頃の若い人達はいきなりパソコンに向かって作業が始められる。 しかも、かなりの集中力を持っている(ように見える)。

少し話がずれるが、自分はどうしてこう根気がないのだろうと思うことが多い。 学生時代も試験前に徹夜して勉強しようと思うのだが、大抵、 睡魔やらいろいろな誘惑に負けてしまった。 だから教科書の最初の方の ことはよく知っていても後ろの方はよく知らなかったりする。

しかし、学生時代はまあみんな似たり寄ったりだと思っていたのだが、 社会人になるとなぜかみんな一生懸命仕事をしているように見える。 仕事が好きだから? うーん、私も研究は好きなんだけど大抵は苦しくて 逃げてることの方が大いかな。 それとも、みんな大人だから自制心が強くてちゃんと自分を律してできるように なったということか? 私の場合いつまでも精神年齢が高校生と変わっていないから だめなのか。 私も締め切りに追われれば仕事ができるんだけど、そうそう締め切りも やってこないしな。

さて、今日は 400 年に一度のうるう日だが、朝の天気予報でアメダスが止まって しまったといっていた。 うーん、単純に 4 年に一度のうるう年をインプリメント しておいたほうがマシだったんじゃないだろうか。


2000 年 2 月 28 日

今年も花粉症の季節がやってきた。 テレビでも今年は多いと言っているし、 今日はかなり暖かいので飛びまくっているようだ。 これでも茨城はまだ少ない?

まあ多少の鼻水や目ヤニぐらい我慢しないとダメか。 今の所花粉症で死んだと言う話も聞かないし (薬の副作用で死んだ人とかはいるようですが)。 この辺だと花粉じゃなくて放射性物質とかも飛んで来そうだからなー。 放射能花粉とか? シャレにならんなー。

しかし、花粉症のときは眼科に行った方がいいんだろうか、耳鼻科に行った方が いいんだろうか。 去年は眼科に行ったから今年は耳鼻科に行ってみようかな。


2000 年 2 月 18 日

この前さんま御殿を見ていて思ったのだが, 私は貧乏症のせいか,もったいないという気持ちが強くて困ることがある. 何かを捨てることと,食べ物を残すこと,この二つがなかなかできない.

物を捨てることはなかなかできないので,もともと不要な物はできるだけ持たない ように心がけているのだが,結婚したり子供ができたりするとそういうわけにも いかず,家には捨てられない物であふれている. カセットだけ聞けない CD ラジカセなど,多少壊れていてもなかなか捨てられない. はなまるマーケットでも言っていたが,写真や手紙の類も全く捨てられない. 愛着の湧いたものを捨てるのは何か自分自身の身を切り刻んでいるような気が してしまうんだが,身一つが財産というような人はそんな感情はないのかもしれない.

そもそも収集癖というのがある. 子供の頃から,海外に頻繁に旅行していた 宝石商の祖父のお土産でもらったコインや切手を集めていた. この前家を片付けていたら切手帳が出て来て懐かしかった. 昔は日本人にもかなり集めている人達がいたようだが,今ではその数をぐっと 減らしているらしい. 以前香港に行った時にはかなり盛んに感じたが. 最近は,きれいな切手で手紙をもらったりしたときに切りぬいて取っておくという 程度で,積極的には集めていないのだが,私に手紙を送る時には是非記念切手で お願いしたい.

さて,食べ物を残すことは小さい頃からかなり厳しくしつけられてきたので, なかなかできないのだが,その割に胃腸が弱くてよくおなかをこわす. 日本旅館に泊まったりすると,もう次の日のお昼まで何もいらない感じである. 旅館ももっと量より質で勝負して欲しいと思うことが多い. パーティや食べ放題でもいやしいので,すべての皿から一通り食べないと 満足できなかったりする. それでおなかをこわしていたのでは話にならないが. 胃腸を鍛えるか,食べ物を残せるようにするかどちらかしないと身が持たない. 特に脂肪の消化吸収が非常に悪くて,食べる割には脂肪がちっとも身につかないので 脂肪をうまく吸収する方法を知りたい. サーチエンジンで脂肪を引いても減らす方ばかりで増やすのは一つも見つからない のである.


2000 年 2 月 7 日

電波少年で最近始まった企画「箱男」について. 言わずと知れた安部公房の名作の一つをモチーフにしたもので, 企画の内容は,人が箱に入って佐多岬から東京まで他人に 押してもらうというものである.

これを見ていると,下に書いた「情けは人のためならず」というのを 改めて感じる. 箱に入った男はもともと人間不信に陥っているのだが, 箱の中での態度(かなり悪い)を見ると,さもありなんと思えるのである. もうちょっと自分のためと考えれば,他人への接し方も変わろうものなのに.

しかし,そもそも私はどちらかというと閉所恐怖症なので,箱に閉じ込められて 外部とのインタフェースもあれだけ細い(直接会話もできない)と, 精神的にパニックになりそうなのだけれど,箱の男は全然平気らしく, それはそれで自分の精神を保つ術を身に着けているのかも知れない.


2000 年 2 月 1 日

「情けは人のためならず」という諺があるが,人のためと称してやっていることは たいてい自分自身のためである. 慈善事業やら,自分を犠牲にして他人を助ける などというのは,基本的に自分の価値観に合致した行動であり, している本人が幸福なのだ.

ひねくれた見方のようだが,私自身がそういう行動をした際には往々にして, 自分が神様のような存在であるような(それはちょっとオーバーだけど) おごった感情になることがある. その戒めとして,上のような考え方をするようにしている.

誤解されると困るが,幸福を追求する生き方を否定しているのではない. その逆である. 人間,基本的に自分の価値観に基づいた行動をすべきなのだ. そうできないような状況,つまり会社とかの組織の圧力で自分の価値に反する 行動をせざるを得ないような状況は最低である.

とすると,生物学的本能で,自分の価値観には反するんだけど思わずやってしまう 行動があったとしたら(体が言うことを聞かないというやつですね. ちょっと具体例が思い付かないけど)それは同類では? うーん,それは仕方無いような気もするぞ. 一貫性がないなー.


過去の落書き


-> 赤穂のホームページへ

お問い合わせ・ご質問は下記までどうぞ
s.akaho アトマーク aist.go.jp