落書帳

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2000 年 6 月 21 日

インターネットやハイテクの進歩で著作権とかコピーライトの根幹が ゆらぎつつある. 違法 mp3 はあちこちにあふれているし, それらを個人レベルで共有するようなソフトまで出て来たようだ. 音楽・映画業界はどちらかというとこれらの動きに警戒心が強い. DVD にリージョンコードを埋め込んだり,いろいろコピー防止に 苦心している. しかし,結局の所そういうのは最期のあがきで, そういう技術をうまく利用して行くしかないようだ.

これはもちろん従来の流通経済とは異なるシステムだから, リストラ(構造改革)が必要で,従来論理で動いている弱者が失職したり損をしたり するわけだ. なんかこれは強者の論理という感じがして好きではないのだが, こういう社会に生まれた以上仕方ないという気もする.

それで自分を振り返ってみると,そういう経済の変革にロバストな職種 ということで,研究者をやっているのかもしれない(本当か?). 研究者は研究をして論文を書くのが仕事だが,論文を書いてもお金を払うことは あってももらうことはない. 自分の給料と自分の仕事が直接リンクしている わけではないので(もちろん研究しなければクビだけど),その点は安心して 研究にいそしむことができる.

経済界でも,ソフトウェアはネットワーク上の経済にうまく載っているようだ. Microsoft や Sun のような大企業の場合は無料でソフトウェアを配布しても, それによって起きる経済効果でもとを取っている. ただし,もっと進んでいる? 個人のフリーウェアの作者や GNU の Stallman なんかは基本的にお金は入って来ないわけだから,生活するためには私のように? 別の論理でお金をもらう必要がある. 彼らの貢献は甚大なはずだが, 結局儲けているのは RedHat だったりするところが不条理ではある.


2000 年 6 月 12 日

とうとう梅雨に入ってしまった. まあ最近雨が多かったから実際には 何が変わったわけではないのだが,梅雨という言葉だけで滅入ってしまう. しかし子供は雨が好きで,土砂ぶりの雨でも全然平気な顔をしている. そういえば私も子供の頃は雨の中をグシャグシャになりながら遊ぶのが 好きだったなー. どうして変わってしまったんだろうか.

さて,もうすぐ選挙だ. 私は成人してからほぼ必ず選挙には行っている. 宝くじみたいなものだが,一応私の唯一の政治活動だから(?). 世論調査では景気回復が最大のポイントらしい. でも,景気回復はあんまりしない方がいいんじゃないの?というのが 私の考え,というより気持ちである. バブルの膿もあまり出し切っていないみたいだし. それに,情報産業のバブルという不安定要素もあるんだから, システム論的にはもうちょっと安定指向でいった方がいいように思うんだけど. でも今の世の中,不安定性の恩恵を受けて生きている人が多いから 所詮絵に描いた餅なのかな.


2000 年 6 月 1 日

ちょっと気を抜いたら 6 月になってしまった. おかあさんといっしょの放映も無事終了. しっかり録画し,一安心. VAIO で mpeg2 にしたら,mpeg2 を再生できる環境というのが非常に少ないことを 知り愕然とする. mpeg1 に落したいのだが,それも容易ではないらしい.

ところで,最近歯医者に通っている. 昔から虫歯とはなかなか縁が切れない. 歯医者に言わせると,歯の質はいいのだが管理が悪いらしい. 性格的に問題があるのでなかなかそれは直りそうにない. 昔野坂昭如だかだれかが,酒を飲んでいるから消毒されて虫歯にならない, 歯も磨いたことがないということをまことしやかに言っていた. まあ真偽の程は非常に怪しい.

ところで,歯医者さんの治療は自分の目で見られないので何をやっているのか わからないことが多い. 特に今は神経治療をしているので,何か穴をあけたり そこにネジみたいなのを突っ込んだり,変な薬をつめたり,電流計みたいなので 計ったり,謎は多い.


2000 年 5 月 15 日

最近うちではちょっとした手話ブームである. 一言英会話みたいな手話の番組があって,それで妻が覚えた手話を時々 教えてもらう. 新しいコミュニケーションの手段を覚えるのは楽しい. 以前,西大通りで耳の不自由な女子校生(だと思う)に,TBC (Tokyo Beauty Clinic?) の場所を聞かれた のだけれど,手話を知らなかったのでなかなかうまく伝えられなかった. もともと TBC がどこにあるか知らなかったので, 手話ができたとしても役には立たなかったけど.

話は変わり,先日埼玉大に行った時のこと. 美味しい焼酎があるというので, blind で二つの異なる銘柄を出されて,どちらが美味しいか聞かれ, 見事に安い方を当ててしまった. 正直焼酎にしろワインにしろ,味はよく わからない. まあ高いからといってその人に合った味であるとは限らないけれど, 結局これも脳の鍛え方の問題なのではないだろうか.

例えば子供が日本語ばかりの環境でずっと育って行くと,外国語の音韻に反応 する脳細胞がどんどん失われていき,日本語にチューンされた脳細胞だけが残る. 視覚的な情報でも同じようなことがあり,結局見えているけれども見えない, 聞こえているけど聞こえないという状態になる. 酒に関して言えば,味はするけれども味はわからないということである. 器官が正常でも脳を鍛えてなければ意味がないのである. こう考えると,できるだけ脳を鍛えて感覚を鋭敏にしておきたいと思うのだが, 私のような凡人にはなかなかできないのと,できたからといって必ずしも 幸せになれないという心配も少しある.

絶対音感を持っている人は周りの音が雑音に聞こえてしまうという. これはなんとなく不幸な気がする. 私なんかは巷に流れている音楽, 例えばモー娘だろうとなんだろうと結構好きなのだが,きっと絶対音感を 持っている人や音楽に鋭敏な人には耐えられないんだろうなと思うと 少しだけ救われる. 安い酒で満足しているのはそれはそれで経済的でいい. なんか貧乏人の言い訳みたいだけど.


2000 年 5 月 9 日

昨日は,子供が「おかあさんといっしょ」の収録に行って来ました (私は行きませんでした). と突然書いても何のことかわからないかもしれませんが, 3 歳児だけが参加できる NHK の番組で,お兄さんやお姉さんと歌を歌ったり するというものです. web で探すと,いろいろ体験記とかがあるので 詳しくはそちらを参照して下さい. 応募は 1 ヵ月に一度だけ往復葉書で申込み可能で,かなりの倍率があるそうですが, 運よく先月当選葉書が来たというわけです.

以下妻からの伝聞です. あの番組は同じような風景なので,結構使い回しているのかと思いきや, 一回の撮影は一日しか放映されないそうです(夕方の再放送を入れて 2 回放映). 週 3 回撮影で一日 2 本や 3 本撮るそうで,出演のお兄さん,お姉さんも大変だなー と思いました. しかも,編集作業を節約するためか,ほとんど本番通りのタイムスケジュールで 撮るらしいので結構忙しいそうです. あまりのんびり撮っていても子供が 飽きてしまうということもあるのかな. 泣いたりすると連れ出されたりするので 結構親はハラハラするそうですが,一応うちの子は泣きはしなかったけどなぜか 端の方にばかり行っていたので,ちゃんと写っているかどうか定かではありません. それに,練習ではうまくできても(飽きてしまったのか)本番ではちゃんとできな かったりしたそうです. でも運よく,お姉さんとエスニック調のダンスを踊る「デ・ポン」というコーナー に選ばれたそうなので,カットされなければそれではちゃんと映っていると思います.

ということで,放映は 5 月 30 日なので,みんな録画しましょう(って普通赤の他人 の出てる番組を録画しないか). 今日は親馬鹿モードでした.


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