落書帳

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2004 年 11 月 12 日

なんかとても忙しいので逃避モード. 忙しいときとそうでないときの落差がはげしい.

アメリカ大統領選は先日終わったが,今つくば市長選で街中が騒がしい. 実はアメリカとつくばは似ているような気がする. アメリカは内陸部と沿岸部で完全に分裂しているが,つくばも 学園内部と周辺地元住民とではかなり意識が違うように思う. それぞれ立場も違って,どっちがいい悪いではないけれども.

大統領選で改めて感じたのは,理念(きれいごと)だけではなかなか人を 引きつけるのは難しいということだ. このままアメリカが突っ走って世界は大丈夫かという抽象的な問題よりも, とりあえず日々の生活の方が具体的かつ切実な問題であり,その点を 考えると今回の選挙結果もこんなものかもしれない.

アメリカって,「自由と平等」と大声で叫んでいるけど, 貧富の差もものすごく大きいし,本当は自由と平等がないから そういうこと言っているような気もする. グローバリズムと言っても国民のほとんどはパスポート持ってないんだよな. なんかずっと泳ぎ続けていないと生きていけないマグロみたいな国だなー. 今日はアメリカ悪口大会をしてしまった. アメリカ人一人一人は別に嫌いじゃないんだけど.

話題をがらっと変えよう. 最近読む本と言えば子供の本ばかりだが,子供の本といっても あなどれない. ある意味易しい言葉の裏に深いものが眠っている. そこで「涙なくしては読めない子供の本のリスト」 読み聞かせると親が泣いてしまい,子供に馬鹿にされます^^;

・泣いた赤鬼 (浜田広介): ひろすけ童話の代表作品.
・はしれ江ノ電ひかりのなかへ(金子章): 短い命の子供が大きな夢を実現 させる感動もの
・天使のいる教室(宮川ひろ):これも短い命の子供の話
・まめだまめまめだみつまめだ(山下明生):子供に人気のシリーズもの 「山下明生の森の学校シリーズ」の一冊で, これは早口言葉の話で,いわゆる感動ものではない. が,話の落ちが 意外に泣かせる(子供にはなんで泣くのかわからないと思うが).

まだまだあると思うがとりあえず今日はこの辺で.


2004 年 11 月 7 日

あっと言う間に今年も終わってしまう. 毎年のことだが,何もしないうちにどんどん月日が流れるような気がして かなり焦る. ぼけっとしているあいだにイチローは大記録を打ち立てるし, オリンピックは国民栄誉賞をあげきれないくらい大活躍していた. まあそう焦ってみてもしかたがない. 日々是好日と思ってマイペースでやろう... などと達観できればいいのだが,人間なかなか理想どおりはいかない. 私も来年はいよいよ大台の不惑の年だが,まだまだ惑いまくりである.

それにしても昨今は人間の命の重さということを否が応にも感じさせ られてしまう. また,いろいろメディアや本を眺めても,その手の 話が目に付く. 人類皆哲学者という感じだろうか.

イラクやアフガニスタンでは人間の命は紙のように軽い. 自爆テロや米軍の攻撃で何十人という命が簡単に失われていく (蛇足だが,イラクに自分探しに行くのはやめよう. 探しているものは きっと身近にあるのだ by メーテルリンク). その影に隠れて報道はされないが,アフリカなどでは飢えや病気で 消えていく命も一日にものすごい数だろう. 一方,新潟地震で奇跡的に救出された男の子の話はこんな世知辛い世の中で 感動を与えていたという意味で,非常に重い命だ. こんな状況下で読んだ「世界の中心で愛を叫ぶ」はベストセラーになっている 割には命が安易に扱われていて,どうしてこれがベストセラー?と 思ってしまった. 自分だけかと 思ってAmazon で見たら似たような書評が載っていた. 映画は結構いいらしいが.

イラクや新潟は私自身からすると少々遠い世界の話だが (などと書くと叱られそうだが),今年私の職場で 40代そこそこで第一線で活躍されていた研究者が亡くなられた. それでも若い間に才能が花開いた人は,後に残った人の記憶にも強く残り, ある意味幸せな死とも思える. 私のような凡人は風のようにみんなの記憶から 消えそうだからなかな死んで悔いなしと悟ることができない.

若くして亡くなった偉人たち:
坂本 龍馬(わが子に一文字もらいました. 司馬遼太郎にだまされているのかも しれませんが,ある種の理想像です.)
エヴァリスト ガロア・ニールス アーベル(数学に関わる者の端くれとしてこの二人は外せないでしょう)
村山 聖(勝負に生きるすさまじさを教えてもらいました.)
樋口 一葉・石川 啄木・中原 中也・金子 みすず(文学関係も短命ですばらしい人が多いですね. 樋口一葉はお札にもなりました)
この他にも尾崎 豊とか,広島の津田 恒実とか各界にもたくさんいますね. しかしもっと尊敬すべきは名もなくして世に尽くして亡くなった方々でしょう.

それにしても今日はずいぶん重くなってしまった.


2004 年 10 月 26 日

最近の我が家のマイブームはボードゲームやカードゲームである. この情報化社会になんともアナクロではあるが,子供はテレビゲームなんか よりも楽しそうで,性格的にはこういうレトロなものが合っているようだ.

カードゲームは最初 UNO にはまって,ある時知人が UNO マシンを 持っているというので一緒に遊んだりしていた. 普通の UNO と違ってスリル満点である. ただ,その知人も引っ越して しまったので,しばらく UNO マシンでは遊べない. 最近は花札だが,ルールがネットで調べてもよくわからない. というわけで,単に点数を数えるだけの超単純ルールでやっているが それでも結構楽しい.

ボードゲームの方は,子供が小さい頃から囲碁とか教えており,劫とか よくわからないみたいだがそこそこ楽しめている. もっと単純にすごろくなんかもドラエモンとかのキャラクタのついたもので 結構楽しんでいた. しかしなんといっても,はまったと言えるのは「ロードオブザリング」 のボードゲームである. これはプレーヤー同士が戦うというものではなく, プレーヤーが協力して盤上の敵であるサウロンを倒すという一風変わった ゲームで,かなり難しいのだがみんなで熱くなってやっている. その後も子供が生まれる前からやっていたモノポリーや,最近 ロンドンで仕入れてきたハリーポッターとアズカバンの囚人のゲーム (これも偶然プレーヤー協力型である)などいろいろバリエーションを 広げて遊んでいる.

こういうゲームはまず最初ルールがよくわからない. 説明書を読んでも省略して書いてあったりして厳密なルールは結局 わからなかったりする. テレビゲームならまずそんなことはないのだが, そうやってウンウンうなりながらルールを解読するのがまた楽しい. よくわからないところは相談して適当にルールを決めてやったりする.

そういえば私も小さい頃よくこの手のゲームをやったものだ. よく負けてくやしくて泣いていた覚えがあるが,我が子もまさにそれを 受け継いでいるところがおもしろい. ともあれ,レトロなゲームは目にも家族のだんらんにも優しい 遊びである.


2004 年 10 月 25 日

本当に4ヶ月に一度の更新になってしまいました. その間いろいろなことがありましたが,まだ余震さめやらぬ中越地震の 報道を見ながら,なんといっても日本は 災害の多い国だなーというのを改めて感じました. 幸い私の周辺では大した被害もありませんでした (コンビニで買った安傘は台風の一吹きで骨がぐにゃっと曲がりましたが).

さて,我が家の生き物記録です. 一学期に子供が筑波大の実験植物園でアメリカザリガニを3匹釣って きました. これは子供もザリガニゲットでき,植物園も害虫駆除できる 一石二鳥の企画だったようです. しかし,そのうちの2匹は脱皮時と 脱皮後にお亡くなりになり,現在は1匹だけがかろうじて生きています. やはり水生生物は飼うのが難しいです.

一方,カブトムシ・クワガタ君たちは元気いっぱいでした. カブトムシは幼虫が無事に♂の成虫になり,さらに幼虫を頂いたうちから ♀も頂いて,カップリングさせていたところ,卵を生んだようで, 今では幼虫が何匹も育っています. 親のカブトムシたちは秋に天寿を 全うしました. 来年の羽化が楽しみです. クワガタは最初にコクワをゲットした後, なんと住居のエレベーターホールにノコギリクワガタのつがいが落ちていました (飛んできたのか誰かが放したのかは不明). クワガタは今でも元気でなんとか越冬できないかと期待しています.


2004 年 6 月 16 日

今日は映画の話. 以前にロードオブザリングの話を書きましたが, 日記を休んでいる間に,家族で王の帰還の字幕版を見に行きました. 子供は字幕をほとんど読めないので,かすかな英語力に期待したのと, あとは原作のストーリーをもとに予習をしていったので, なんとか理解していたようで,3時間半という長い上映時間も それほど問題ではなかったようです. 逆にコーラとか飲みまくっていた人たちはエンディングロールもそこそこに トイレにダッシュ?していたようですが.

今週末はハリーポッターとアズカバンの囚人の先行上映があるので, やはり家族で字幕版を見に行く予定です. 原作を読み聞かせで予習させていますが,子供に理解できるかどうか. ハリーポッターもだんだんダークな要素が増えていきますからねー.

こうやって映画を見ている影響かどうかわかりませんが, テレビの映画や図書館で借りる映画のビデオなどで映画を見る機会が 増えています. ちょっとしたマイブーム(もう死語?)でしょうか.

子供が気に入っている映画:
「マトリックス」:子供が少林寺拳法の教室に行っているので 武道で戦う類のシーンは大好きみたいです. マトリックスという2重世界をどれくらい理解しているかわかりませんが. 巷の評判では,このシリーズは最初が一番いいということですが, とりあえず一通り終わりまで見たいかなというところです. ちなみに AI というキーワードがでてくるのですが,私とかがやっている AI とのあまりのギャップに,世間の人がこんな研究やっているのかという 印象を持たれると結構辛いです.
「少林サッカー」:少林寺拳法とこの映画の少林拳とは実は少ししか関係が ないのですが,まさに娯楽映画の王道というストーリーで,子供の好きな タイプの作品です. 日本のマンガで言えばアストロ球団とかを 彷彿とさせますね.
「アイスエイジ」:これは珍しく(というかそれしかなかったのだが)吹き替え 版で見ました. まあ吹き替えも個性俳優を使っているのでそれなりに楽しめ ましたが. これは内容的にもわかりやすくて子供の感動を容易に引き起こしま す. アニメの作りは日本のアニメを見ているともう少し質感を高められないか と思ってしまうのですが,あれはわざと CG っぽい見せ方をしているのかも 知れませんね. 一時期TV東京でやっていたペコラも明らかにそんな 感じでした.

アニメといえば映画ではないですが,みなしごハッチのビデオが 図書館にあって,懐かしかったんですが,最終回の入ったのがなくて フラストレーションがたまっていました. と思っていたら最近 千葉テレビで再放送をしてくれました. 今度やっと最終回を迎えられて 胸のつかえが取れます. ビデオではとんぼのお母さんが標本にされちゃう とかいうすごい話(「ガラスの中のママ」)がついていたんですが, 検索エンジンで見ると,平成版みなしごハッチというシリーズではそういう 話はカットされているようですね. それからオリジナルシリーズでは最終回 「ママに抱かれて」は前後編なんだけど,平成版では一回物になっています. この辺りの違いは少しリサーチの必要ありです.


2004 年 6 月 15 日

月日の過ぎるのは本当に早いもので,久しぶりに見たらなんともう4ヶ月 以上も更新していませんでした. 忙しかったのもありますが,あまり有益でもないページをこうして公開して いることに疑問を感じ始めているので,今後どうなるかはわかりません. 巷ではまさにブログブームという感じで,誰でも簡単に日記や落書き帳なんかを 作れるようになりましたが,逆に言えばそれだけゴミが増えたとも言える わけです. ゴミが増えるスピードとゴミを分別する検索エンジンの進化の スピードとどっちが速いかという問題のようですが,今のところはゴミが 急速に増えているようです.

さて,今日は我が家の生き物記録. これは 昨年書いた落書き帳 の続報という話です.

アフリカツメガエルはもらってきた11匹のおたまじゃくしがなんとか 4匹だけ成体になり,冬もなんとか越えてきたのですが, 最初に1匹死んだのを皮切りに次々に死んでとうとう全滅してしまいました. おそらく忙しさのために水替えが不十分で病気になってしまったものと 思われます.1年近く飼っていたのでかなり愛着があり,しかも寿命の 長いカエルなのでこれからの成長を楽しみにしていたところの全滅だったので, 最後のカエルが死んだときは子供だけではなく我々親もショックでした.

冬に某水族館の体験教室に行き,水クラゲをおみやげにもらいました. 飼い方はワイングラスに2匹入れて,お互いが泳ぐ力で相手の浮力を助けるとい うブートストラップ的なアイディアでした. この飼い方は「クラゲ」「ワイングラス」などと検索エンジンで引くと 結構いっぱい引っかかるのでメジャーなもののようです. ただ,クラゲは相当デリケートな動物で,海水を頻繁に替えなければならず, しかも温度に敏感だったりするので,結局1ヶ月くらいしか生かせませんでした.

これまた冬に,妻が知り合いの某氏の家からカブトムシの幼虫を頂いてきました. ペットボトルにおがくずのマットを入れてやるというやり方です. これまた「ペットボトル」「カブトムシ」で引くと山ほどできます. 湿気とマットの分量にそこそこ気をつけて,フンの掃除をしてやれば 無精な私にも育てやすそうでした. こちらはまだ進行中なのでなんとも 言えませんが,6月に入ってさなぎになったようなので,順調にいけば 近々成虫になってくれるかもしれません.

クワガタ・カブトムシと言えば去年あれだけ探して見つからなかったのですが, 今年は上記のカブトムシに期待がもてます. それから,最近妻が 病院の入り口に落ちていたと言ってコクワガタのオスを家に持って帰って 来ました. うーん,なんか私の苦労はなんだったのって感じですが, やっぱり探そうとするとだめなんですかねー. ただし,クワガタはやたら用心深くて土に潜ったままなかなか姿を 見せてくれません. 人の気配を感じると結構素早く土や登り木に隠れて しまいます. コクワガタは唯一越冬させられるクワガタですが, 捕まえてきたやつが何年目なのかは謎です.


2004 年 2 月 4 日

今までホームページは公私混同状態だったのだが,私的なページは ほとんど研究所の外に引越しをした. まあ公費流用事件とかいろいろ見ていると,こういう公私の別はきちんと しておくにこしたことはないようだ. 研究者の場合,どこからどこまでが 仕事でどこからどこまでがプライベートなのかは切り分けの難しいところはあるが. とりあえず無料でホームページが作れてしまう便利な世の中でよかった.


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